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ケトコナゾールの主な副作用について

ケトコナゾールとは、真菌(カビ)が原因で生ずる病気に対して有効な成分です。
真菌には白癬菌やマラセチア菌、カンジダなどの種類があり、どの菌が原因かによって発症する病気も変わります。
ケトコナゾールはこれらの原因菌の細胞膜を破壊し死滅させることで、その増殖を抑える働きがあります。
また悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を抑制する作用があり、薄毛に対しても有効であることがわかっています。

副作用について触れる前に、まずケトコナゾールが真菌に対してどのように作用するのかを理解しておく必要があります。
真菌の細胞膜は「エルゴステロール」という成分によって構成されており、ケトコナゾールはそのエルゴステロールの合成を抑制することで真菌を死滅させます。
ヒトの細胞膜はエルゴステロールと類似したコレステロールで構成されていますが、ケトコナゾールはコレステロールには作用しないためヒトの細胞を傷つけることはありません。

しかし、真菌そのものは決して悪いものではありません。
わたしたちの皮膚や粘膜などにはもともと、真菌をはじめとする「常在菌」と呼ばれる多くの菌が存在しています。
本来これらの菌はそれぞれバランスを取り合って共存しているのですが、このバランスが崩れると肌や頭皮の環境が悪化してしまいます。
真菌だけが過剰に増えすぎてしまうことで常在菌のバランスが崩れ、痒みや炎症といった症状を引き起こしてしまうのです。

さまざまな種類の菌が増えたり減ったりすることで、この常在菌のバランスは変わります。
ケトコナゾールによって真菌を死滅させることは常在菌のバランスを整えることにもつながりますが、使い方によっては逆にバランスを乱す原因にもなりかねないということです。

またケトコナゾールは真菌だけでなく、皮脂を抑える働きもあります。
皮脂分泌が過剰な場合には皮膚や頭皮を清潔に保つことができ有効ですが、皮脂を取り過ぎることで刺激になることもあります。

ケトコナゾールでかぶれなどが

ケトコナゾールを有効成分とした薬には、ローションやクリーム、シャンプーといった外用薬と、錠剤の内服薬があります。
ではケトコナゾールの副作用を、外用薬と内服薬にわけてみていきましょう。

まず外用薬の副作用です。
一般的に外用のほうが内服に比べ副作用は出にくいといえます。
ケトコナゾールの場合も外用では塗布した皮膚の角質にのみ作用するため、重大な副作用があらわれるケースはまずありません。
しかし人によっては「しみる」「ヒリヒリする」といった刺激感や、赤みやかぶれ、痒みなどが起こることがあります。

とくにローションは浸透性が高くべたつかないものの、保湿力がないため刺激感を感じる人が多いようです。
対してクリームは保湿力があり刺激も少ないため、赤みやかぶれなどの副作用の発生率も非常に低くなっています。
シャンプーでもローションやクリームと同じ副作用が報告されています。
濃度が高いとこれらの副作用が生じやすい傾向にあるので、使用する頻度など使い方には注意が必要です。

つぎに内服薬についてです。
内服薬はローションやクリームに比べ即効性がある反面、副作用も生じやすいというデメリットがあります。
内服薬で報告されている副作用はめまいや頭痛、肝機能障害などです。
また、胃痛からくる食欲不振が起こることもあります。

そして、先にも述べたように男性ホルモンを抑制する作用があることから、ホルモンへの影響が考えられます。
妊娠中の使用は安全性が確立されていないことから、控えるほうが賢明といえるでしょう。

ケトコナゾールは真菌に対して強い作用を発揮する薬ですが、このような副作用のリスクもあります。
このことを理解し、正しく使用しましょう。